2011-09-03

Q11 結局徳光さんは何キロ走ったのでしょうか?





Q11 鷹の目鷹さん,この記事についてどう思いますか? 徳光さんが何キロ走ったのかということについてのネット批判の記事です。記者が馬鹿すぎるというのは,確かにネットに見られる現象だと思うのですが。 http://news.livedoor.com/article/detail/5810437/?p=1

A11 鷹の目鷹の鷹の爪 のこたえ まず、この記事を読んで何かを言えといわれたら、

「どっちでもいいじゃん。」
と言うほかない。

徳光さんが、ちゃんと63.2キロ走ろうが、実は43.7キロしか走っていなかろうが、どっちでもいいでしょう、そんなの。
どうせTVなんだから。
どうせTVなんだし、40キロだって立派なもんだし、いちいち大騒ぎして検証するまでもないことだよね。

まずね。それから、この記者が言うように、実は43.7キロしか走ってないと騒いでいたネット住民のほうが間違いで、ちゃんと徳光さんは63.2キロ走っていて、ネットのほうが真実をねじまげることもあり得る、という意見も、どーでもいいよね、と思っちゃうよね。


でもね。この記者が言いたいことちょっとわかるんだよね。
つまり、この記者はちょっと舌足らずなわけよ、ネットネイティブすぎてある前提をすっとばしてる。
TVの情報が信用できない、っていうことがもうことさら主張されてなくて、それがまず前提になってる。

TVの情報が信用できない、捏造されることがよくある、ってことはもう暗黙の前提になっていて、そのうえで、今まで数々の捏造疑惑を暴いてきたネット住民だって、いつも正しいわけではなく、集団で検証したら真実に辿りつけるかといえばそうではなく、お祭り的にみんなで逆捏造しちゃう危険がありありなんだよ、っていうことを言いたいんだと思うんだよね、超簡単に言うと。それを警告したいんだと思う。

だからこの筆者の中では、ネットがマスコミの不正を暴くっていう構造がもう当たり前になってるんだよね。
ネットのほうが信用できるんだよ、ていうことが。
でもいつもいつもじゃない、気を付けないとネットもマスコミと同様、誤った情報が拡散していくツールになり得るのだから、気をつけようぜ、ということだね。


で、まあそれはそうだよね、と思うんだけど、おれはある1つのことが忘れられないでいるんだよね。


あのコスモ石油のデマの件ね。
たしか地震の翌日、3月12日に、千葉のコスモ石油で火災が発生、近隣に放射性物質が保管されていて、延焼したら放射性物質の雨が降るかもしれないから気をつけて!」みたいな情報が出回った、あの件です。
たしかぼくのtwitterにも【拡散希望】で何件も飛び込んできた。
そして、わりとすぐ、数時間後には、「あれはデマだったようです、すみませんでいした」「こんなときだからこそ冷静に対処しましょう」みたいなツイートがたくさん舞い込んできた。

あのとき、そっかー災害時のデマってこうやって回るんだ、って思ったね。
よく考えればコスモ石油に放射性物質があるわけないじゃん、って。

でも結局あれ、デマじゃなかったわけでしょ。
あったわけじゃん近くに放射性物質。で、火災も本当だったから、結構危なかったわけでしょ?本当は燃えうつって放射能漏れが起きてたかもしれない。それくらいの事態ではあったわけで、本当の真実はどうなのか、いまでもわからないよね?
もうどの情報信じていいかわからん、政府の公式発表はうまく嘘をつくことがもうわかってしまったし。。

で、結局、なんだかよくわからないうちに事件は終幕したわけで。


ネットでデマが回りやすい、気をつけて、
でも「あれはデマでした」っていうデマも回るから気をつけて、
ってことでしょう。もはや気をつけようがない。

そうなると、クチコミが回りやすいネットはデマ製造機でもあるわけで、いざというとき信頼できない。
政府やマスコミも、非常事態ではパニック回避のために真実を隠すから信用できない。
もう情報は何も信じられないってことだよね。

この徳光さんの記事が、そういうことを言おうとしているんだとすると、ぼくはうなずけるわけです。それはたしかにそうで、大変な問題だな、と。



そして、ぼくは少しショックを受けたことがありました。
それは社会学者の宮台真司さんのことです。

あの地震直後の混乱の中、ぼくは一刻も早く東京から離れたほうがいいんじゃないかと真剣に悩んでいました。放射能雲がやってきて、被曝してしまうのではないか、と恐れていたのです。それはもうすごい恐怖で、夜も眠れないくらいでした。でも、もうダメだ逃げよう、という決定的なところまでは行かなかった。

そのときに、もう政府やマスコミは信用できないとわかったので、個人のtwitterをチェックして判断の参考にしていたのです。
ぼくの中でこの人は信頼できる、と思う何人かの著名人がどう判断しているか、それを参考にしようとしていた。
その中の筆頭が宮台さんでした。

宮台さんなら、頭もいいし、情報収集力もあって、冷静だし、本音をさらしてくれる人だから、宮台さんが何というかにすごく注目していました。
もっと言えば、宮台さんが「もうダメだ。危険すごる。逃げてください」と言うかどうか、さらに言えば、宮台さん自身が東京から逃げ出すかどうか、です。

で、結局、宮台さんは、すごく危機敵状況だという認識を持ちながらも、自分は東京に居続けているようでした。
もちろんそれだけじゃないけど、なんとなくじぶんの中で、そこが最終ラインかな、みたいな判断をしていたように思います。宮台さんが逃げたらおれも逃げよう、みたいな。

で、なにがショックだったかというと、最近知ったのだが、宮台さんは、地震後すぐに家族を疎開させたということなのです。妻と娘ですね。
それを最近知って、なぜかショックを受けた。

なぜかと考えると、なんか裏切られたような気がしたのです。
宮台さんは、ぼくが知ってる限りでは、震災直後の間、そのことを言わなかった。
少なくともぼくがチェックし続けていたtwitter上では言わなかった。

だから、ぼくはてっきり、娘も東京にいるもんだと思っていた。
あの現実派の宮台さんが心配しながらも幼い娘を逃していないのだから、まあ大丈夫なんだろう、という判断がどこかで僕のなかにで働いていたようなのです。

だから、実際は疎開させていた、と聞いて軽いショックを覚えたのです。
身勝手なものです。いや、ぼくがです。
宮台さんに落ち度はない。情報が不透明でリスクが高い状況で、家族を疎開さえるのは当然の対応だし、いちいちそれを公衆に公表する必要などないわけです。

ただ、ぼくが勝手に思い込んでいたわけです。
それに、もし疎開させていることを知っても、ぼくの腰は上がらなかったと思います。宮台さん自身が疎開したら、別だったでしょうが。


つまり、何がいいたいか、よくわからなくなってきましたが、
いざというときは、なにはともあれ、情報が不足だろうとなんだろうと、自分のことは全責任を自分で負ってエイヤッと判断するしかない、ということですかね。当たり前ですけど。

いや、ちょっとちがうな、なんか今回は自分でも何が言いたいのがいまいちつかめずにいるのです。

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鷹の目鷹の恋心Q&Aとは… アルヨプロジェクトの頭脳、伊藤鷹が
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とりあえず答えていく。 質問はいつ何時(どき)誰からのものでも受け付けている。

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