Q24 東北大学の鳥人間コンテストの動画が熱い。熱すぎます。

Q24 鳥人間のこの動画について，どう思いますか？なぜ彼らはこんなにも熱いのか，そして，どこか酔ったような雰囲気を出しているのか，酔っている雰囲気の彼らを笑う人がいるが，僕も笑っちゃうんですけど，そういうのってどうなんでしょう？

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A24 伊藤鷹の答え
これはいろんなテーマがあるんだけど、

まず、ぼくが思ったのが、
勝ち組の基準がかわるんだなあ、って予感。

いままで、優雅に生きてる奴が勝ち組だった。

ある意味、おいしい商売確立して、お金持って、
女連れて、大きな家住んで、って。
そういう生活を涼しい顔しながら普通に手に入れられる奴がかっこいいやつだった。
「ま、おれできる男だからね。」みたいな。

でも、これからは、いや、今や、
涼しい顔なんてしないで顔歪めて必死に何かをできる奴が勝ち組になった。

どうしてもやりたいことがあって、
そのためにがんばって、恥も外聞も投げ捨てちゃう、
もっと言えば、もう熱中しすぎて外から自分をみたりなんてしてる余分なことはしてらんねえ！って奴がかっこいい奴だし、うらやましい奴になってる。

だから、熱くなってる自分を見せずクールをよそおったり、本気になってるぶざまな自分を見せないことがかっこいいという時代が終わったんだね。

今の若者は、熱い奴がかっこいいんだよね。
熱くなれない奴らが、失笑という名でなんとか自分をなぐさめてるんだ。

だから、AKBにヲタ芸を打ちまくってるやつをみて、
ぼくたちは、げ、恥ずかしい、と思いつつも、どこか
あんなに打ち込めることあっていいな、って思ってる。

それでここからが今までと違うところなんだけど、
当のヲタクは全然気にしてない。もう好きなことを全力でやってるだけ。

AKB商法をいくらうまく批判できたって、けっきょくこのお祭りの外野にいるってだけなんだよね。

外野がやいやい言ってる間に、プレイヤー達は全力を尽くしているんだ。

全力をつくしているやつは、外野のことなんか気にしていないんだ。

で、この鳥人間なんかは、ひと昔ならただのネタとして消費されただけなんだろうけど、今や誰もがどこか見過ごせなくなってて、「うらやましい」とか「かっこいい」とかつぶやいてみないわけにはいかなくなっているんだね。

で、こういう熱い人、いま増えてると思う。若者を中心に。
いやゆる現代日本のニュータイプって、アムロみたいなやつじゃなくって、ある意味アムロみたいと言ってもいいかもしれないけど、未来のニュータイプは、いっけん「天然ボケ」の痛い奴に見えるだろうね。

でも、彼らこそが希望なんだよ。

鷹の目Q&Aとは……………・・＞
アルヨプロジェクトの頭脳であり，考える塾講師・伊藤貴之がすべての質問に対して，
時にあらぬ青春の情熱をぶつけ，
時に海を恐れサーフィンに出かけられない鬱屈した思いをぶつけ，
時にカフェで見つけたあの娘への恋心をぶつけながら答えていく，
読者そっちのけの21世紀の東京に咲くかも知れぬ大輪の花の蕾みである。
質問はいつでも受け付けている。